前回の釣行で触れたマイクロベイトについてTwitterでサビキのカネマンさんが「これはなかなか美味です」と教えて下さったので、食い気の狩人は同行者と一緒に小魚を網で掬う作戦を立案。

釣具ショップへ立ち寄って魚用の網を検討するも、値札を見るとジャコの大パック数個分な価格・・・これではスーパーで魚を買うよりも高くなってしまう・・・。

同行者の家にあった「虫取り網」で妥協することに(笑)

もし釣ってる方がいたら場を荒らしかねないので心配したが、夜の満潮潮止まり、いつもの不人気ポイントにアングラーの姿は1人もなし。マイクロベイトの気配はそれなりにあったので虫取り網作戦を決行。

イワシ ボラ 稚魚 ハク マイクロベイト
虫取り網で掬われてしまったマイクロベイトたち。ビニール袋を上からのぞいた写真。

採ってみてわかったが、岸際には前回のイワシの稚魚とは別に、ボラの稚魚であるハクの姿もあった。

同行者と狩人の二人合わせて20匹ほど採ったところで私が「あ、ヤバイヤバイ・・・」と早々にギブアップ宣言。重度の椎間板ヘルニアと椎間孔狭窄症の持病を抱える人間に魚を掬うという動作はあまりにも厳しすぎた。(掬う動作3~4回であっというまに限界を迎えた)

迫りくる腰痛の気配に意識を取られマイクロベイトの分かりやすい写真を撮り忘れ・・・。
体長が短いのがハク、長く透け感のあるのがイワシの稚魚。明るいところではハクが多く採れ、闇寄りではイワシの稚魚が多く採れましたが、なにせわずか数回でギブアップしたのでこれはたまたまかもしれません。

イワシとハクあわせて20匹程度だと食材という感じではないので全て海に帰しました。
食い気に夢中で持病との兼ね合いを失念していました。イワシ作戦はあえなく失敗。

しかし腰痛の恐怖を除けば、童心に戻ったようで魚獲りはとても楽しかった。獲り方こそ全然違うが、子供のころ産卵のために浅場に入って来る巨鯉を相手に手掴み(というか子供だったので抱き付き)で格闘していた時のワクワク感を思い出した。

澄んだ夜空に星が綺麗だと見上げていた釣りをしない同行者が満足してクルマに戻るころ、私もシーバス狙いにシフトチェンジ。夜空に負けないほど海の水も澄んでいます。

やっと潮止まりから少しずつ下げ始めたタイミング。今夜はずっと使ってみたいと思っていたバスデイのルアー「S.P.M.90」を秘密兵器として引っ提げてきていました。澄み潮+常夜灯明暗ということでカラーは青く透けたクリアブルーホロリウム。サイズは90を使用、他に55、75もあり。
このポイントにとてもマッチするんじゃないかなと期待を込めた一投目、気持ちよくシューッと抜けがいい感じに飛ぶ。十分の飛距離。何よりシーバスからの回答が早く、3投目でコツッ!とバイト、しかし前回同様また乗せきれない。触ってきているもののショートバイトでフッキングしない。

短時間で実に7バイト(!)あったものの、すべてがショートすぎてフッキングまで至らない。特別アワセが遅いということはないと思われるし、逆にロッドを一層柔らかく持ち一瞬の送り込みからアワセてもダメ。

シーバスは触ってくるのに何故なのか・・・?

そのうち下げ潮が本格的に効き始め、強い流れが起きたタイミングでゴッツン!強烈なアタリからの激しいラン。これは少なくとも70cmくらいはありそうか?とにかく力強い走りでなかなか寄ってこない。後半は肩で息をしながらのやりとりで魚を浜へズリあげた瞬間驚いた。
ヒラスズキ シーバス 高知
大きくない。40cm級のヒラスズキ(セイゴ)。岸へ上げる瞬間に魚が入れ替わったんじゃないかと思うくらい引きの強さと実物のサイズが違っていた。ただしこの魚、写真ではわかりにくいかもしれないが体高もさることながら体の厚みが凄い個体だった、太い。そして重かった。

ここからは先ほどまでのショートバイト連発がウソのようにガツガツと力強いバイトに変化。
シーバス 高知
シーバス(マルスズキ)。サイズはさっきの個体よりあるが、まったく引きは劣る。

ヒラスズキ ルアー 釣り
同じくS.P.M.90でヒラスズキ。サイズは40cmあるなしの小型。

シーバス サーフ 釣り 高知
最後にローリングベイトでマルスズキ。

今日はすべて沖目でのヒット。釣りの前に稚魚掬いをしたことを差し引いても時間経過してなおシーバスは岸際には寄ってこなかったし、何よりベイトがいつもほど岸によって来ていないように感じた。

そして潮の流れが強くなったタイミングにあわせて、あれだけ続いていたショートバイトが完全に鳴りを潜め、すべて明確な強いバイトに変わっていったことが強く印象に残った。

あのショートバイトの時間は流速の関係か、はたまた魚側の都合であったのだろうか。「そのショートバイトすら獲ってみせる!」というのもアングラーの極めどころ、腕の見せ所かもしれないが、そう簡単に人智の及ばない領域が存在し続けるのもまた釣りの楽しいところではないか、とも思う今回の釣行でした。

いやあ、それにしても今夜の一釣行でBassdayのS.P.M. 90、すっかりお気に入りルアーとなってしまいました。釣れたのも乗せられなかったのもあわせればS.P.M. だけで10バイト以上。もしすべて獲れていれば「つ」抜け。春先のバチパターンにも適しているので他のカラーも揃えよう。




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