2015年03月03日

ブログを始めて本日で20日目となりました。
当初の予想をはるかに上回る大勢の方に読んで頂いており、とても嬉しいです。
どうもありがとうございます。

梅も花開く3月とは思えない極寒の土砂降りの中、
寒さに震えながら電気ウキを見つめ続けた甲斐もあったというものです。

…ということで、本日の過酷すぎた「ひな祭り大雨釣行記」のはじまりです。




前日の記事で予告したように、
今日は夜の水面にぷかりと揺らめく電気ウキをのんびりぼんやり眺めながら、
優雅な夜釣りと洒落込む今回の釣行。

いつも行く、宇佐町 井尻(いのしり)の、さらに奥に「小宇津賀鼻」という小さな突堤があり
インターネットでもあまり情報が見当たらず気になっていたので今回の釣行場所に選びました。

天候が崩れることは昨日の時点で把握しており、雨への対策も万全。
出発時にパラパラと小雨は降っていましたが何の問題も無い、ハズでした。

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ところが自宅を出発し土佐市へ入る頃、小雨は勢いを増し、前方の視界が霞むほどの本降りに…。
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海の見えはじめる宇佐町に入り、ますます雨足は強まり土砂降りの様相を呈します。
晴れた日であればまだまだ夕焼け前の明るい午後4時ですが、すでに辺りは薄暗く。


この土砂降りと薄暗さの中、いつもの井尻の、さらに奥へ続く細い山道へ。

車両同士の行き違いすら困難なこの軽自動車1台分ほどの狭き「山道」
しかし、この表現ではこの道の性質を半分しか言い表せていません。

道の左手は切り立った山の斜面、しかし道の右手はガードレールが存在せず「即」、海面
ただの山道ではありません。同行者とキャー!キャー!言いながらおかしなテンションで走破。
この時は完全に恐怖が勝ってしまい、あろうことかその恐ろしい道中の画像撮影を忘れておりました。
最高のブログネタを前に、ブロガーにあるまじき失態…猛省です。

しかし本当に危険な狭道で、ここでの脱輪はそのまま「海中転落」を意味します。
同行者(運転者)に、「写真を撮り忘れたから、もう一度連れて行って」とは、さすがに言えません。

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高知県 土佐市 宇佐町 井尻 宇津賀 小宇津賀鼻

そんな恐怖体験の末に到達した「小宇津賀鼻」は、このような風景で我々を迎えてくれました。



私以外に釣り人の姿は見えず。付近には番犬が繋がれていました。
通常の漁港以上に、地元の方の迷惑にならない配慮が必要そうな場所に感じます。
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この鄙びた雰囲気は大変好ましく思えたのですが、思っていたよりも水深がかなり浅い。
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突堤には1~2日前のものと思われるフグが放置されており、かなり奥まった場所ですが
釣り人が訪れている気配は感じられました。(持ち帰らない魚は極力リリースしてあげましょう)

まだ明るいこと、水深が浅いこともあり、ここは電気ウキではなくワームを選択。
突堤から各方向へ投げてみましたが、残念ながらアタリは1度もありません。
この日は魚の気配が全く感じられませんでした。ハイシーズンだとまた違うのかもしれません。
ただし、あの道を何度も通う気にはなれませんけど…。

魚の気配も無いので、暗くなる前に引き返します。


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高知県 土佐市 宇佐町 宇佐 福島港

先ほどの小宇津賀鼻の対岸に位置する、いつもの福島港周辺に戻ってきました。



ここではキビレ(キチヌ)などの実績があるので満を持して電気ウキの投入。エサは青虫(アオイソメ)。
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しかし、依然雨足は激しく、雨に打たれていては体力と体温をどんどん失ってしまいます。
ここからは腰を据えて本格的にウキ釣りをするので、いよいよ私の雨対策が登場します。

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画像の上部に見えるのは跳ね上げたクルマのバックドア。これが屋根の役割をしてくれます。
クルマが横付けできる釣り場であれば、雨の日でもこうして濡れることなく釣行が可能です。
画像の中央やや左に透明の縦筋が薄っすら見えますが、これはバックドアを伝い
滝のように流れ落ちてくる雨垂れ。この時の雨量の激しさが伝わるかと思います。
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さあ、仕掛けを準備し、アオイソメを豪華3匹房掛けした電気ウキの投入です。
画像では明るく写りましたが、もう実際にはかなり暗いです。中央の緑の光が電気ウキ。
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仕掛けを投入した頃から、土砂降りの度合いが増し、少し風も出てきました。
バックドアの屋根がなければとてもではないですが釣りができる状況ではありません。
今日の宇佐沿岸に釣り人は皆無でした。土砂降りの宇佐で、ひとり黙々と糸を垂れます。

「こんな日に釣りをするのはあなただけ」
と、同行者からも褒め言葉を頂戴しました。


そうして、完全に日が落ち、辺りが真っ暗になった頃、前触れなく電気ウキが海中に引き込まれます。

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ウキの派手な消しこみに反して上がってきたのは10cmに届くか否かという小さなガシラ。
撮影した後リリースです。

ウキにアタリが出始め、時合いの始まりとなりましたが、風もどんどん強くなり
なんだか腰を据えて優雅な夜釣りという雰囲気ではなくなってきました。

濡れた手が風で体温を奪われ、とても冷たくなっています。
竿を握っているのもつらくなり、置き竿にして濡れた手を拭こうとしていると、
電気ウキに激しい消しこみアタリ!慌てて竿を取って合わせますが乗らず。

アタリを待つと何分も反応がないのに、
油断して置き竿にした途端コレです。


大物を予感させるアタリをアワセ損なったものの、同じポイントで粘っていると、
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今度は少し良いサイズ、20cm前後がヒット。お刺身にするべくキープします。
3匹豪華に房掛けにした青虫(アオイソメ)が写っていますね。虫エサ苦手な方はごめんなさい。

いよいよ調子が出てきましたが、とうとう風が横殴りとなり、バックドアの屋根が用を成していません。
屋根があるから濡れないだろうと油断して履いてきたブーツへの浸水が始まりました。
これは冷たい…。
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小さくても電気ウキを派手に消しこむ元気なチビガシラ。こちらもリリース。

体温を奪われ手足の感覚が怪しくなり、土砂降りと横殴りの風で、ついにクルマまで揺れ始めました。
釣り場の「これから」感は惜しくもありましたが、体調と安全を考慮し、ここで納竿としました。

アマギ(クロサギ)っぽいエサだけとっていく微妙なアタリはありましたが
チヌやキビレのようなアタリは今回の釣行では現れませんでした。

それにしても、濡れた手足が冷たすぎます。
動かない手でモタモタとロッドを片付ける頃、天候は季節はずれの台風のような様相で、
結局は全身ずぶ濡れとなり、這う這うの体で大荒れの宇佐を後にしました。


ウキ:Hapyson YF-8623 3号
ライン:ナイロン4号
エサ:青虫(アオイソメ)
移動距離:36km

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